第66回  “ピッカピカの23歳”

 
(昭和35年菅平)


背の高さは今と変わりませんが、体重は今より20キロも軽い80キロ弱です。黒くてフサフサした髪の毛も入れてその重さですから、短く角刈りに刈ってちょっと減量すれば、67キロがリミットだったウエルター級だとすぐ闘えます。
しかし、50年でこんなにヒトは老化するものなのでしょうか。今ピカピカで、若い頃の僕にクリソ(クリソツというのはテレビ業界の隠語で、オリジナルは“ツ”は付けません)だと言われる小栗旬も、もう五十年経てば間違いなくハゲで、三杯呑めば蹴躓いてスッ転がる、安部譲二に良く似た老い耄れになります。
この写真は第46回と同じ時に撮ったものですから、当時の事情はそこで御覧になってくださいませ。
格子縞のシャツを着ているのは、若くして死んでしまった友達の平岩のハルちゃんで、チンピラでもボクサーでもありません。ハルちゃんは人柄のいい朗らかな奴でした。  
ヒトもシェパードも馬も、善い奴から先に死ぬんです。