第263回 『ざまぁみやがれ』


少し前の話になるが、WBCの準決勝だったか、さんざん“明日朝8時から生中継”と番組告知をするから、早起きして8時にテレビをつけたら試合が全然始まらない。なんとプレイボールは10時だった。
馬鹿野郎!10時プレイボールの野球を、なんだって2時間も前の8時から延々TBSは映さなければいけねえんだ。  
どうせ間もなくこの世からオサラバする身だから、好き嫌いをはっきり言っても、怒りや嫌悪をあらわにしても何の差し障りもない。これまでは俺だって敵が増えることを怖れたり、いろんな人に迷惑が及ぶ事を考えて、ブチまけるのは家の中だけにしていた。  
もう東電のバカや自民党や公明党の支持者に嫌われて本が売れなくなっても、痛くも痒くもない。嫌いな奴を嫌いと言わずに黙っていたのが病気の原因だったと俺は分かっている。  

安倍晋三・昭恵夫婦に呆れ返って、俺は屁もゲップも出ない。数年前、何かのパーティでステージの上から挨拶する安倍昭恵を見た事がある。俺は娘だろうが年増や婆さんでも、脚の付け根が緩くてそそっかしい女はひと目で分かる凄い目をしているんだ。  
俺の隣りで水割りを呑んでいたギターリストの布袋寅泰に「あの大年増はアンヨだけはモデル並みだな」と呟いたら、しっかり頷いていた。ミュージシャンはたいてい助平だから、後日、俺の地獄耳に入った噂では、二人は人目をはばかる仲になったらしい。  
昭恵夫人が教育勅語を園児に唱えさせる幼稚園に何度も講演に行って、挙げ句の果て名誉園長になった頃の話だ。なんであの園児たちの様子を見て“素晴らしい”と涙ぐむのか、俺には信じられない。  
俺は男と女のミソカゴトには、とても寛容だ。「アベジョージは無学で云々をデンデン、目処をモクドと読む」なんて出鱈目を言う奴が出て来ると困るから、寛容なんて言葉をわざと使うようになる。  
俺は、色ごとは大目に見るんだ。自分のことでも他人の事でも…。余程の事でなければ、咎めだてせず寛大に扱う。男と女、何があっても不思議はないし、綺麗ごと言っても始まらない。  
今度どこかで布袋寅泰と出くわしたら、どんなだったか詳しく聞いてみる。これは好奇心や助平心なんかじゃない。総理大臣夫人で愛国幼稚園の名誉園長を務め、5人も霞ヶ関官僚の秘書を従えた私人のプライベートを、人類学者(?)の端くれとして、俺は知りたい。  
経歴詐称が囁かれ、成蹊大学の恩師によってその学力のほどが明らかにされた亭主の総理大臣を支え、20の肩書きや名誉職を持つ昭恵夫人とはどういう女なのか。  
それにしても何とした浅はかさなんだ。自分はいい事をしている、人々のお役に立っていると信じて疑わないのだろう。詐話師のオッチャンにいいように利用された昭恵夫人の証人喚問を、不機嫌に「必要ありません」と拒否する安倍晋三は、必ずや俺と一緒に地獄に行く。ざまぁみやがれ。
 


目次へ戻る