第236回 『たまには真面目な話を……』


前回の「あんぽんたんな日々」の最後に、“ベトナムに行って、エラい目に遭ったイキサツはどこかの本に書いた。どの本だったか自分でも覚えていないのだから、困ったもんだ”と書いたら、読者の方から「それは『欺してごめん』の中の“ナヒモフ号の巨万の金貨”ではないですか?」とメールをいただいた。
そうでした。この場を借りて、お礼を言います。どうもありがとう。  
俺はもの忘れがどんどん非道くなって、マダラボケ状態になっていく。
毎日たくさんの方が覗いてくださるH.Pなのだから、毎度香港警察の留置場で食べたお粥の話や、お菓子屋で大人買いした話ではなく、少しは真面目な話をしなければ、読者にアイソをつかされると俺は気が付いた。  
最近、仕事部屋の隣にある洗面所を自分の専用スペースと決めて、風呂場に続くマットの上で寝そべっていることの多いウニにも、「たまにはマトモなことを書かないと、みんなにアベシンゾウのオヤジだと思われちゃうよ」と言われた。  
そう言えば最近、“アベ”のべの字を倍と間違える人が増えた。俺は阿呆の阿部でも、原発事故の汚染水を完全にコントロールしていると嘘を吐いた安倍でもない。福岡県宗像郡玄海町をルーツとする安部一族の末裔だ。
そんなに面白くはないけど真面目な話も、朝日新聞や読売新聞よりずっと正確に、本当のことが書ける。

焼き殺されるかと思った夏も、意外にあっさり去って、今年の心配事は6.5キロになったウニの太り過ぎとデング熱だけになったと思ったら、バカな安倍晋三とオバマのお陰で、老い耄れた俺の心配は尽きない。  
喋っている言葉に、いちいち「しっかり」とか「本当に」なんて付ける奴は、嘘吐きに決まっている。  
自民党や公明党に限らず野党でも、議員は「天地神明に誓って」なんて大時代な飾りを言葉に付ける奴がよくいる。こんな奴は言った途端にバカ野郎だと分かるのに、なぜ日本の有権者は分からないんだ。  
安倍晋三の演説とスピーチは、空虚な飾りと勝手な思い込みと、嘘で溢れている。こういう男は、誰かに吹き込まれたことを、最初から自分で考えたことだと錯覚するんだ。喋り始めると自分の言葉に酔って、陶然とした表情になる。  
この男はファーザース・コンプレックスに苦しみもがいていることが、俺も同じだからよく分かる。あれだけのコネを持ちながら、成蹊にしか行けなかったことで、この男の劣等感の大きさと強さが見て取れる。  
俺は、日本の有権者をバカだと決めているんだ。イタリーでポルノ女優のチッチョリーナが国会議員に当選した時、文明先進国の人々は呆れ返ったものだけど、日本ではヤワラも猪木も当選している。これって日本の恥じゃないのか。

マンハッタンでビルが3棟(飛行機がブチ当たらなかった第七ビルも含めて)奇怪にもメルトダウンすると、ブッシュ(ジュニア)大統領はアルカイダへ報復すると言い出して、すぐアフガニスタンに派兵して、まんまと泥沼に嵌る。  
俺はその時、「イスラム教徒14億人を、皆殺しにする気で戦争を始めなければ、アメリカは負ける」と週刊誌の連載に書いた。  
だいたい俺は日本の大新聞と、その系列下にあるテレビ局も、政府広報のNHKも全く信じていないから、ペンタゴンに飛行機が激突したなんて思っていない。  
ビンラディンとアルカイダの仕業だというのも疑わしく思っている。半年やそこらの訓練で、二機の大型ジェット機をツィンタワーのドンピシャリの所にブチ当てられるわけがない。それに当たってもいない第七ビルは、煽りを喰らって倒れたというのか。  
俺は陰謀説大好き人間だから、敢えて異説を唱えているわけではない。ビンラディンは、ラムズフェルドと握手している写真がある通り、永くCIAの手先だった男だ。  
アメリカ流の正義は、丸腰で、ほとんど無抵抗だったビンラディンを、パキスタン国内で射殺することではなかった筈だ。生け捕りにしてきちんと裁判にかけ、その結果死刑にするのがアメリカの正義だろう。  
ホワイトハウスで部下と一緒に衛星中継を見ていたオバマが、処刑の瞬間、ハシャイで歓声を上げたのに俺は絶望した。  
80キロの巨大な劣等感の固まりになっている安倍晋三は、憲法を勝手に解釈して日本を戦争が出来る国にしようと躍起になっている。自分は戦争に行かなくてもいいから、勇ましいことを矢鱈と連発するのだが、自分の息子や孫に人殺しをさせていいのか。  
事故の後始末も出来ない盆暗(ボンクラ)なのに、なにがなんでも原発を再起動したがる様子に俺は目を背ける。  
人知の限りを尽くして放射能汚染を止め、原子炉を廃炉にして、使用済み核燃料の処分方法の道筋をつける。アメリカが始めたバカな宗教がらみの利権戦争に巻き込まれない。
それが安倍晋三が一番心がけなければならないことだ。  
戦争は究極の悲惨だ。そんなことも成蹊大学は教えなかったのか。  


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