第193回 『俺だってやれば出来るんだ!』


俺のホームページの読者が延べ百万を超えた。始めた時は一日三十人、一ヶ月で延べ千回あれば満足だと思っていた。しょっちゅう更新出来るわけでもないし、自分のペースでボチボチやっているだけだから、これほど多くの方々に読んでいただいて本当に嬉しい。読者の方々からいただくメールも、とても励みになる。  
俺が自分でアップするのは“酒場の戯れ言”だけで、他はみんな甥っ子に原稿を送って、アップして貰う。百万回を越えたところで、改めてお礼を言う。タッチャン有難う!  

解散や選挙については持っている連載や酒場で喚き散らしているので、今回は個人的なことを書く。実は書きたくて書きたくて堪らない。  
ウニは変わらず5.8キロだが、俺は違う。今朝、トイレに行ってから素っ裸で秤に乗ったら、なんと87.8キロと読めた。昨日の朝は同じ状態で88.2キロだった。  
一日で400グラム減って、遂に87キロ台に突入したんだ。信じられない想いで秤の上で俺は、小腰を屈める。
“小腰を屈める”が古過ぎるなら、“秤の上の俺は膝を折った”だ。  
俺の寝室にある秤は、家中にある三台の秤の中で一番精密で上等な奴だが、悲しいことに俺は自分の眼が信じられないから、目盛りの数字に眼を近づけたんだ。  
ハッキリ厳然と神々しく、87.8キロと出ている。俺は女房殿に“瞬間自動ウソつき器”と呼ばれる男だが、ビザ・カードのポイントで貰った上等な秤はウソをつかない。  
万年ダイエッターの俺だが、暑い夏の盛りから本気を出して一所懸命やって、92.6キロから4.8キロ俺は減量に成功した。こんな体重は十代のころ以来だ。  
髭を剃ってキチンとすれば、もうみんな俺だと気が付かないと思う。俺は87キロになったら、沖縄のブセナテラスに行くと決めている。旨かったイタリアンはこの時期クローズしているが、女房殿が連れて行ってくれるホテルの中では、ブセナテラスが一番俺の口に合う。  
普段は俺に、「二杯でお止めなさい」とか「お昼にいっぱい食べたから、夕御飯は軽くして…」とうるさい女房殿だが、旅行中は人目もあるし、俺の体面を考えて何も言わないでくれる。  
これでもうほとんど半年、俺は一日一食半で過ごしたんだ。毎朝11時頃、一回目の御飯を食べる。300グラムのステーキでも豚の角煮でも、なんでも食べる。今日はカレイの煮付けと冷や奴、おひたしに具沢山のおみおつけと、鮑の炊き込み御飯を軽く一膳。  
そして一日二食の夕御飯は、10センチに8センチ角のパンパーニッケルに、バタを厚く塗ってゴーゴンゾラかデイニッシュブルーを乗せ、サラダか果物、イタリーかアルゼンチンの安い赤ワインを冷蔵庫でちょっと冷やして呑む。  
女房殿もウニも、クリームチーズやカマンベールは食べるが、臭いブルーチーズは食べない。ウニなんか、あれはウンコだと思っている。  
これを6時くらいに食べてそれだけだから、真夜中にはこのまま飢え死ぬのかと心細くなるほど、危機的に腹が減る。寝ると死んでしまって、朝は眼が開かないのに違いないと、八月からずーっと覚悟して眠りについている。  
ブセナテラスの為じゃない。もう一度スッキリ痩せて、女どもに眼を剥かさせるのだ。年末は呑む機会が増えるから、一食半でもどうしても少し肥る。  
爺いのダイエットなんか、どーでもいいと思っているんだろうが、俺だってやるときゃやるんだ。
見ていろ、2013年には79キロ台になる。マヤ人はみんな滅んだ。
マヤの暦なんか当たるもんか。
 


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