第165回 『原発はすぐ止めろ!』

俺は半隠居の爺ぃだから、天下国家のことには口を挟まない。そう決めているわけではないが、肝腎な気力がもう失せている。
この四半世紀というもの、選挙のたびごとに共産党に投票し続けたのだが、俺は他の日本人と違うらしくて共産党は一度も勝てない。25年期待してもダメなのだから、きっと100年経ってもダメだろう。(それにしても‘共産党’という党名は、いい加減変えた方がいいんじゃないか…)  
それでも自民党、公明党それに民主党の支持者ばかりではないというデモストレーションのために、俺は投票所に足を運び続ける。  
一度事務次官だけで内閣を作って、やってみたらどうだ。日本の実権を握っているのは紛れもなく官僚なのだから、総理も政府もコイツらに任してみたらどうだろう。松下政経塾よりずっとマシだと俺は思うんだ。泥の中に潜ったままのどじょう総理や小宮山ニタニタ大臣や9日でクビになる大臣より、官僚の方が頭がいいに決まっている。  
正義感や倫理観なんか最初から期待してないんだから、頭がいい官僚の方がマシなんじゃないか。ここまで俺が思うのは、日本にはもはや政治家と呼べる人間がひとりもいないと思い知ったからだ。  

明日の朝御飯のことしか考えない俺だが、この際だから原子力発電について、自分の考えを書いておく。  
核廃棄物の処理さえ出来ないのに、なぜ日本は原子力発電を始めたのか。有権者だった俺にも責任はあるのだが、こんな危ない物で湯を沸かし、タービンを回して発電しようなんて気違い沙汰だ。  
核の最終処分場どころか、今の時点で各地の汚染土や焼却灰の持って行き場がなくて困り果てている。どうせこれも利権化して、ヤミの世界へ運ばれるのだろう。  
原子力発電がどんなに危険なものかは、今度のフクシマでみんな良く分かった筈だ。未曾有だろうが何だろうが、この程度の地震や津波は100年クールで考えれば、日本では珍しくも何ともない。  
屁理屈を捏ねずに今すぐ全ての原発は停止しろ。止めたい時に止まらない原発なんか、子どもにピストルやマッチを持たせるより危ない。  
超隠蔽体質の独占企業ほどヤバイものはないんだ。電力会社のバカヤロどもから原発を取り上げろ。勝俣という東電の会長を殺人罪か教唆罪で起訴しちまえ。  
棺桶に片足突っ込んでる俺に、こんなことを言わせるなよ。若い者がさっさとバカな権力者をどうにかしろよ。それが娘や孫の為になるんだぜ。
「あとよろ」なんて言ってる場合じゃない。

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