第150回 『困り果てている梨田監督』

日本ハムの梨田監督は頭を抱えているに違いない。  
話題のルーキー斎藤佑樹は、投球術だけが取り柄のピッチャーで、アマチュアでは通用してもプロでは無理なことが分かっている。分かっていないのはオバカテレビだけで、プロ野球関係者は誰もハンカチ王子を問題になんかしていない。中日ドラゴンスの偵察部隊は、スプリングキャンプに行っても、斎藤には目もくれなかったという。
同世代の楽天・田中将大も広島・前田健太も本格派の大投手になったから、斎藤も成功するとオバカテレビは決めつけているようだが、俺は偏屈だと言われようと、全く斎藤を評価しない。
マエケンもマー君も、ストレートに威力があるピッチャーで、プロに揉まれてエースになった。しかし斎藤は大学で四年間、アマチュアだから通用する投球術を会得して成績を残しただけだ。
アマチュアで通じた術がプロで通じると思っているのはオバカテレビだけだ。パシフィックリーグの打者たちに、フリーバッティングみたいに滅多打ちされると俺は見ている。
プロは、それで飯を喰っている商売人だ。素人同然の見識しか持たないテレビ屋が、プロ野球だけではなく、日本の全てをスポイルする。  大学での最終年に成績が落ちたことを見ても、今後の成長が期待できるピッチャーとはとても思えないから、梨田監督はテレビではニコニコしていても内心は渋い顔の筈だ。
それにしても、テレビの囃し立てようは異常だ。程度の低いにわかファンはそれに乗っかって、阿呆丸出しの大騒ぎになる。一億円以上も払った球団は、オープン戦の入場料やグッズの売り上げでモトを取るからいいけど、梨田監督はオープン戦に出しただけではみんな納得しないから、なんとか公式戦でも登板させてソコソコの成績で格好を付けさせなければならない。
日本ハムは大黒柱のダルビッシュが健在だから、斎藤は要らない。正直な話、お荷物なだけだ。去年怪我で期待を裏切った西武の菊池雄星の方が、ずっと将来性がある。  
斎藤は身体も大きくなく、ストレートも140キロがせいぜいで鋭い変化球もない。アマチュアだから投球術とコントロールで成績が上げられたのだ。斎藤は法政には打たれた。プロは横浜でも、法政よりは打つ。  

ハンサムでソツなく喋る斎藤だが、スケールの小さい小利口な顔だ。別に俺は焼き餅を焼いているわけではない。意地が悪いわけでもない。長年の経験で、見たままを語っている。
将来は政治家になりたいそうだが、菅直人はもう沢山だ。斎藤はもう二十年経ったら、間違いなく菅直人と同じ面になる。  
梨田監督はオープン戦で、斎藤を先発させるだろう。もしかするとダルビッシュを先発させて、“豪華リレー”というサービスをやってファンとオバカテレビを喜ばせるかも知れない。  
俺はここで予言しておく。法政に打たれた斎藤はプロでは通用しない。先発が打たれてリードされた試合の中継ぎが、ハンカチ王子のせいぜいの役割だろう。日本ハム打線が奮起してひっくり返して、勝ち星が転がり込む試合が永いシーズンに二〜三試合はあるだろう。  
俺は斎藤佑樹の今季の成績を、三勝八敗、防御率7.38と予想する。
スーパーフェザーの世界チャンピオン内山が、挑戦者にダウンを取られながら、左のジャブをヒットして目を潰しTKOで勝ったのを見ただろう。プロの仕事とはああいうものなんだ。  
梨田監督は交流戦で横浜を相手に、斎藤を先発させるだろう。斎藤が一勝できるかどうかは、横浜ベイスターズに懸かっている。そして横浜のビリも、これはやる前から分かっている。

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