第125回 『白痴を総理にする日本』

俺が使っている“岩波国語辞典”には、白痴=最もひどい段階の精神薄弱と、一行書いてある。たった一行で他に何も書いてないのは、これ以上補足することが何もないからだ。
最もひどい精神薄弱というのは、絶望的だ。多分どんな博士に治療を受けても治らないんだろう。瞬間自動嘘つき器と女房殿が呆れる俺でも、白痴とまでは罵られない。
ホームページだから、俺はこんな鮮烈な日本語が使える。雑誌や新聞だと同じことを書くのに、外国語や隠語を使わなくてはならないから、読者に意味が伝わりにくい。多分、差別用語だから、こういう言葉自体世の中から消えていく。
俺は形見分けで貰った父の“研究社新和英大辞典”で白痴を引いてみた。〈状態〉idiocy〈人〉an idiot 、a born foolとある。我らが総理大臣鳩山由紀夫は、極悪非道な人非人ではないだろうが、ボーンフール、つまり生まれついての馬鹿だ。
余談だが、野球やスポーツで考えられないほどバカなプレーや誤った判断をすることをボーンヘッドと言うが、これはbone headで、頭の中が骨ばかり、つまり頭蓋骨だけで脳みそがないことを言う。これも馬鹿丸出しということだ。

安倍晋三の成蹊大学でも麻生太郎の学習院大学でもなく、東京大学を卒業した総理を、俺が最もひどい精神薄弱だと診断したのは、国会での答弁をテレビで聞いたからだ。
言い忘れたけど俺は、免許は持っていないが、豊富な手術歴と治療経験を持つレッキとした医師だ。特に精神科方面には強い。
毎月1500万円ずつ母親から小遣いを貰っていたことを、全く知らなかったという息子は、マトモじゃない。金持ちほど金に汚いと誰でも知っている。煙に巻こうたって、そうはいくもんか。大金持ちのボンボンだから、そんな金はチイトモ知らなかったなんて、言って通るのはオバカテレビの阿呆タレどもだけで、俺には通んない。
大金持ちは日本にいくらでもいる。西武の堤義明が金にセコかったのは有名だし、ホテル・ニュージャパンの横井秀樹もひどかった。長嶋一茂から父親の新人王トロフィーを、一億円で買ったという田舎の大金持ちだって、鳩山由紀夫みたいなことはないはずだ。
鳩山由紀夫も淡々と「わたしの母は大金持ちなので、ずっと小遣いを月1500万円ずつくれていました。贈与税のことをきちんと処理しなかったのは自分の落ち度でスミマセン。けど、わたしの政治資金はほとんど母から貰った金で、建設会社の賄賂や裏金ではありません」と言えば、しょせんタダのボンボンで、コイツは別世界に住んでいるとみんな呆れはするが、止せばよいのに「全く知りませんでした」なんてウソをつくから、俺に白痴だと診断されちまうんだ。
月に1500万円の金が分からない白痴に、年に二百兆円の国家予算なんか分かるわけがない。こんな通らないウソをシレっと言う脳みその軽さは人格以前の問題だと、作家として納税者として、それに免許を持たない医師として俺は思うのだ。


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