第114回 『外れるといい予言』

俺は年寄りだ。自分では極く普通の老人だと思っているのだが、客観的かつ冷静に考えると、そうでもないらしいことに気が付く。
俺は大多数の日本の老人と違って、日本のマスコミを信じない。
朝日や読売の大新聞も信じないし、テレビもみんな権力者の手先だと思っている。
まだ民放は無かったけど、俺が子供だった戦争中から、ずっと日本のマスコミは嘘ばかり報じ続けて来たのだ。天皇陛下は神様で、戦死すれば靖国神社に祀ってやると国民を煽り続けたのを、俺は決して忘れない。
常にマスコミに批判的な俺をナベツネが激怒して、「これまでズーッと無視していたが、もう我慢できない。あのアベジョージって男をコロセ」と命じた時に備えて、「読者だぞ。この馬鹿野郎」と怒鳴る為に、25年も購読料を払い続けてきた俺だったが、それも古稀まで生きてもう充分だから止めた。
ナベツネが先に寿命が来たら、俺は独りでも提灯行列をやる。

やっとやることになった衆院選までひと月を切ったが、積悪の報いで自民党のボロ負けはほとんど確定している。積悪の報いと俺は書いたが、醜悪な人相をした自民党の国会議員の面なんかもう見たくない。
小泉、安倍、福田、麻生と無責任で不誠実な奴が続いて、日本人は自民党にあいそが尽き果てている。
農民や土建屋まで自民党が嫌いになっているんだから、今度の衆院選で100以上議席を失うのは間違いない。
都議選の一人区で自民党が勝ったのは、伊豆七島だけだったから、与謝野馨は青くなり、片山さつきは土下座までして見せた。
俺が知る限り、自民党が初めて迎えた大ピンチなのに、御大将の麻生太郎にあまり慌てている様子がない。空気が読めないとか、自分のことしか考えないとか、ただのアホとか、全く根拠のない自信とか、理由は分からないが気味が悪い。
それに加えて大新聞やオバカテレビさえ、政権交代の危機に怯えている気配がないのに、俺は首を捻る。 政権が民主党に移ったら、それまで自民党ベッタリだったマスコミは、記者クラブもなくなるし広告収入も減るので死活問題の筈だ。
それなのになぜ、漢字の読めない首相や田原総一朗やナベツネは、半狂乱にならないんだ。それほど肝が据わった人物ではないのに、慌てないのが俺には解せない。
何か、8月30日に衆院選をやらずに、延期する手があるのではないか?衆院選どころの騒ぎじゃなくなるドエライことが起こるのを、こいつ等は知っているのではないかと俺は訝しく思うのだ。
大地震か富士山の大噴火、自衛隊のクーデターかアメリカのデフォルト、ひょっとすると北朝鮮のミサイル攻撃と、心配は数限りなくある。
こんな予言は外れた方がいい。
俺は、森喜朗も山崎拓も古賀誠も、それに伊吹某も尾身某もみんな消えてしまえと願っているんだ。
片山さつきも、青芋虫婆ぁコト猪口邦子も落選しなければ、ビールが美味しくない。


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