第112回 『選挙の季節』

古賀誠という派閥の頭の大物が、そのまんま東の所まで、オバカテレビを引き連れて出掛けて行って、間近に迫った衆院選への出馬を頼んだのだが、「自民党の総裁候補にしなければイヤダ」と言われて赤恥を掻いた。
行って頼む方も頼む方だが、人気に溺れているエテ公面の元お笑い芸人も、ロクな奴ではないと俺は目を背ける。
豚インフルエンザが大したモンじゃないと分かったから、みんなマスクを取って選挙に精を出すので、日本列島、選挙だらけだ。
千葉県知事選では無所属を詐称した森田健作が勝ったが、千葉市の市長選では三十一歳の若者が現職を破って、なんでもかんでも反体制の俺を喜ばせた。
小泉純一郎の強固な縄張りである横須賀で、自公に民主党まで相乗りした現職を、三十三歳の白面の青年が見事にやっつけて、市長になった。
小泉純一郎が子分の竹中平蔵等を使ってやった悪事を、オバカテレビと大新聞は伝えないが、日本のカタギの大部分は知っている。
小泉純一郎だけではない、自民党も民主党も政権欲しさにウソのマニフェストを掲げたり、お互いの汚い金を暴き合ったりしているが、日本の有権者の多くは、自民党も民主党も国民のことはそっちのけで、自分の権力と金だけ考えているマントヒヒもどきだと分かっているのだ。

もうバカな爺婆が、相乗り候補に勝たせる時代ではない。
五日には静岡県の知事選がある。民主党の小沢一郎は選挙のカリスマだそうだが、調整に失敗して候補者を絞りきれず、苦しい闘いになった。
静岡の県知事選で自民党の婆サンに勝たれ、七月十二日の都議選でも自公が過半数を確保するようだったら、間違いなくゾンビだった麻生太郎は生き返り、民主党の政権奪取は獲らぬ狸の皮算用になる。
だいたい俺は、小沢一郎がそんなに選挙が上手いなんて思っていない。民主党のお坊ッチャマより、マシだぐらいのことだ。
そんなことは千葉の県知事選で、あの薄っぺらい森田健作にぶつけた民主党の候補者を見ても分かる。名前も忘れたが、なんの魅力もないタダの詰まらないオッサンだった。あんな候補者を選ぶようでは、タイガースの監督だって小沢一郎には務まらない。
俺は鳩山由紀夫の出鱈目な帳簿がバレても、今回の衆院選は民主党に入れる。五十歩百歩なんて差ではなく、ヤマカガシと青大将ぐらいの違いでしかないのは、承知の上だ。
官僚と土建屋、それに銀行の為の政治屋に、ここで一泡吹かせなければ、爺いの俺には、もうチャンスがあるとは思えない。


目次へ戻る