第90回 『スポーツ馬鹿の国』

オリンピックと皇室それにプロ野球が、日本の権力者とマスコミの目眩ましだと、俺は半世紀も前からとっくに気が付いている。
他に大事なことは沢山あるのに、オリンピックの愚にも付かない詰まらない話を、日本のマスコミは念入りに報じるんだ。
NHKのニュースは、地震になると震度3でも色めき立って、「津波の危険はありません」なんて得意になって一晩中報じるのはなぜか?地震は、犯人や原因者が居ないからだ。

俺はカタギになった三十年前に、「日本は、世界超一流の技術者と二流のヤクザ、それに三流のスポーツ選手と四流の芸能人。そして世界では五流以下のマスコミと政治家で構成されている巨大な猿山だ」と言ったことがある。 

小泉純一郎は、腕のいいテキヤだ。あのハッタリと決めつけは、渡世人のそれではなくて、稼業人、香具師そのものだと、カタギには分からないけど俺にはガラスだ。
大新聞とテレビ局は、田中角栄の昔から、そんなことは決して報じない。地震と台風しか日本のマスコミは、一所懸命報じないのは卑怯だからだ。

本当のことを報じて角が立つのを、マスコミは、まるで公立中学の教頭みたいに怖れている。中学の教頭と校長は、不良娘が非道い目に遭わされて事件になっても、「勉強熱心な皆に愛される娘で、将来は人のためになる、そう、看護婦さんになると言っていました」なんて、泉ピン子みたいな空涙で呟くんだ。
「あの娘には困っていました。乱暴で助平で、いいところなんか一つもない」なんて、本当のことは校長も教頭も決して言わない。本当のことは口に出さず、何でも誉めるか、曖昧にしておけば、無事に退職金が貰えて年金も付く。

だから中国がパンダを貸してくれると言えば、年に何億円も貸料を取られることなんか報じずに、いいオハナシにでっち上げるのが日本のマスコミの仕事だ。
得意のオリンピックにしても、日本のマスコミは事実を報じない。
サッカーや野球は、外国の一流プロは参加しないという事実を報じないで、「ホシノ・ジャパン」をあくまでも煽り立てる。第81回の「ホシノ・ジャパン」を読んでくれ。コイズミもホシノも、味噌もクソも一緒なんだ。

日本のカタギは七十年前にマスコミに騙されて、アメリカと闘って非道い目に遭わされた。
ほんの数年前には、小泉チルドレンを八十三人も誕生させ、今はそのお陰で老人が泣かされている。
日本で一番悪い奴は、福田康夫や伊吹某ではない。銀行でも役人でもない。

一番悪い人でなしは、大新聞とテレビなんだ。

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