第20回 『RAINBOW 二舎六房の七人』


9月03日  金曜日
小学館の「週刊ヤングサンデー」で、24歳の柿崎画伯と連載している“RAINBOW二舎六房の七人”が、嬉しいことに好評だ。
これまでに単行本が六巻出て、来月第七巻が出るのだが、本当に久し振りでバンバン増刷が掛かる。この漫画は、昭和30年に湘南特別 少年院の二舎六房に収容されていた、七人の少年の物語だ。俺はこの物語を“愛と勇気の……”と、銘打っている。

七人の少年の顔ぶれは、元ボクサーのアンチャン、原爆孤児のスッポン、童貞のバレモト、自衛官を目指すヘイタイ、単細胞だが鉄火なマリオ、怪力キャベツ、それに青い目のジョー。
10年前に、戦争が負けて終わったばかりの昭和30年だから、その頃の日本は衣食住の全てが欠乏していて、ほとんど今のアフガンか北朝鮮状態だった。
昭和12年生まれの俺は、その時代の語り部なのだ。
若い超イケメンの柿崎画伯は、「バスの車掌って、どんな格好をして何をする人ですか?」なんて首をかしげて言ったのだから、ワンマンバスしか乗ったことのない世代で、だから雨戸もMPも、両切りのキャメルも御存知ない。
先日、ピーコに貰った中原淳一のファッションブックを、俺は柿崎画伯に送ってあげた。

身から出た錆びだから何処にも言って行けることではないが、まともな連中でも生きていくのが大変だった時代だから、ネンショーあがりの少年たちは、何事もままならない。
降りかかる煩いと、度重なる挫折の連続の中に、少年たちは微かな希望を見出して、それにすがって毎日をただ懸命に生きて行く。
七巻目までで、アンチャンは雨の夜、命を落とし、ヘイタイは晴れて陸上自衛隊に入隊して、ジョーは歌手への道を歩みだした。
この物語を俺は柿崎画伯とヤングサンデーの担当編集者の福本青年、それに女房殿に助けられて創っている。
女房殿は俺がウカツな亭主だと知っているから、ストーリーや台詞の乱れを、毎週、念入りに チェックしてくれているんだ。
ホームページを覗いてくださった皆様に、一巻550円だから、ブックオフなんかでは買わずに、本屋さんで買っていただきたいとお願いする。

9月04日  土曜日
浅間山が噴火したけど幸なことに、俺には被害がなかった。 それにしてもこんな時にテレビに出て来る博士や、気象庁の課長には腹が立つ。
充分な警戒が必要だなんて、素人にでも言えることを、言うなてんだ。
今度このホームページでスタートする連載小説のテーマが、あれこれ考えてやっと決まった。
街の隅で凌ぎ続ける、兄貴と舎弟の物語を俺は書くと決めたのだ。
月に二回の更新と決めて、俺は一所懸命、書く。


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