第11回 『風邪を引かない奴等』


3月20日
昨日まで何時桜が咲くか……と、言うほど暖かだったのに、急に寒くなる。
「これで風邪を引かねえ奴は、自民党と創価学会だけだ」と、俺はデイリースポーツの菊地報道部長に言う。
「ジーコも馬鹿だから風邪は引かねえ。週刊文春を訴えた田中真紀子の出戻り娘も、まず絶対に鳥インフルエンザにも豚コレラにもかからねえ」
俺が喚いたら報道部長は、豚コレラもインフルエンザかと訊いたのだが、そんなこと知るもんか。
バカは風邪引かない、豚は下痢しないと昔から言うじゃないか。
しかしサッカーの監督をしているブラジル人のジーコは、なんて愛嬌のないアホなんだろう。
日本に来て十年以上になるのに、日本語がまるで喋れないのに俺は呆れて、ウンザリする。
この程度の脳味噌の男が、小学生ならともかく日本のトップレヴェルの選手に、サッカーが満足に教えられるわけがないんだ。
おまけに外出禁止なのに、宿舎を脱け出して一杯やった選手を八人も、ワールドカップのメンバーから外した。
このバカ爺イは、肝腎な言葉は覚えずに、日本のスポーツ業界の愚かな精神主義だけ学んで、川渕という親分に迎合しようとしているらしい。
子供に対するような規則を抗議して撤回させずに、破って処分を喰らった選手も程度が低く過ぎるが、大人を掴まえて外出禁止なんて、ほとんど田中真紀子に品位 を求めるようなことだ。
元大選手の哀れで醜い姿を見るのは、俺には苦痛でしかない。
田中真紀子は最初から品がなくて猛々しい醜い女だったから、ジーコみたいに哀れではない。醜悪で目を背けるだけだ。


3月21日
昨夜で「ホワイトハウス 2」が終わった。
NHKの総合で、毎週土曜日の23:10からやっていた、アメリカ大統領と側近を描いたドラマだ。
半年後に「3」がスタートすると女房殿が教えてくれたのが、俺には待ち遠しくてならない。
生活のリズムが狂ってしまう。
俺は毎週土曜日の晩、23:00までには仕事を済まし、歯を磨いて風呂に入ることに決めているからだ。
しかし、それにしても、このドラマの翻訳者はつくづく凄い。
あらゆる専門用語が、アルカイダが仕掛けた爆弾みたいに、大統領官邸ではほとんど30秒おきに炸裂し飛び交う。
それをこの翻訳者は、耳から入る日本語に替えて、違和感なく俺たちに伝えてくれる。 
こんな偉大な専門家に上げる賞は、日本にあるのだろうか?
俺は明後日から、独りで長崎県の平戸へ行く。


目次へ戻る